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旧遷喬尋常小学校「ロケ地としても人気!明治40年建築の校舎」

旧遷喬尋常小学校校舎(きゅうせんきょうじんじょうしょうがっこうこうしゃ)は、岡山県真庭市にある歴史的建築物として有名な校舎です。
独特な擬洋風校舎として国の重要文化財に指定されています。

建築には2年間期間がかかり、明治40年(1907)に完成しました。工事費は約18,000円で、当時の町予算(経常経費)の3倍もの費用を投じて完成しました。
設計は県の江川三郎八工手、建築材は真庭市木山国有林の檜、杉材を使用しています。

校舎はルネッサンス様式で、左右対称のデザインと白亜の外観が印象的な小学校です。

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文化財全国版の建築専門誌に「迎賓館を思わせる豪奢な洋風建築」「木造ルネッサンス風小学校」と紹介されています。

1990(平成2)年に小学校としての役目を終え、現在は一般に公開されています。
期間限定で行われている「なつかしの学校給食」も人気です。

ロケ地としても人気が高く「ALWAYS 三丁目の夕日」「蛍の墓の実写版」「カーネーション」「ごちそうさん」etc、が撮影されたことでも有名です。
最近では、2019年6月22日に放送されたテレビ東京の番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」の収録も行われています。

建物について
所在地:岡山県真庭市鍋屋17番1
構造形式:木造、建築面積601.2m2、二階建、スレート及び桟瓦葺、背面出入口二所附属
建築年代:1907年(明治40年)
重要文化財指定年月日:1999年(平成11年)5月13日
重文指定年月日:19990513

ロケ地

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年に公開)
鈴木一平が通う小学校として撮影に使用されました。
当時は日本アカデミー賞など多くの映画賞に輝いた、古き良き日本を描いた作品です。
映画の舞台となったのは、昭和30年代の東京です。
撮影は、当時の街並みを再現するために使用した西洋風の小学校、この小学校が旧遷喬尋常小学校です。
映画のセットのように見えるかもしれませんが、岡山県真庭市に実在している校舎です。
現在では廃校となり、一般公開されてどなたでも自由に内見することができます。

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管理人が訪れた際は内見料は無料でした。

NHK連続テレビ小説「カーネーション」
小原糸子が通う岸城尋常小学校のシーンの撮影に使用されました※教室のみ

設計者:江川三郎八

江川 三郎八(えがわ さぶろうはち、1860年 – 1939年):日本の建築技師
岡山県庁在勤当時に国重要文化財の旧遷喬尋常小学校校舎(真庭市)や閑谷学校資料館(備前市)などを手がけ、“江川式建築”とされる木造大型施設は高く評価されています。
手がけた建物は国重要文化財として保管されている建物が多い。

福島県会津若松の出身で、会津藩士江川宗之進廣伴の三男として生まれました。
宮大工の修行をし、1887(明治20)年に福島県の建築技師となり、橋梁工事を担当するようになりました。

1902年より岡山県に転任し、当時は岡山県庁内の唯一の建築技師であった。
県議会議事堂や都窪郡役所(倉敷町)、総社警察署(現・総社市まちかど郷土館)などの数多くの公共施設の設計や工事監督を担っています。

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明治の建物が現在も綺麗な状態で見ることができる数少ない文化財のひとつです。
※岡山で有名な文化財登録小学校は「旧遷喬尋常小学校」「閑谷小学校」「吹屋小学校」です。

閑谷小学校

吹屋小学校

近県では鳥取の旧山形小学校がおススメです。
こちらも風情がある小学校です。鳥取市智頭町にあるので近くに行ったら立ち寄ってみて下さい。内見料は無料です^^

旧山形小学校

駐車場

駐車場は校舎北側へ止めるスペースがあります。
南側大きくいらいた運動場がありますが、車両は止めれないので注意して下さいね。
※景観、手入れの問題なのでしょうかね・・・。

庭木・通路は手入れがよくとても綺麗に管理されています。

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管理人が訪問した際には入場料は取っていないので運営に携わる方はボランティアの方も多いのでしょうか・・・。
綺麗に保たれているのは真庭市の方々の努力なんでしょうね。。

グランドは広いですね。。
今でも使用しているみたいに手入れがされています。

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2017年ゴールデンウイークには旧遷喬尋常小学校の校庭で大黒摩季さんの野外コンサートを開催しています。
イベントも積極的に行っているみたいですね

平成2年に学校が移転するまでは使用していたみたいですね。
ここが母校はいいですね。
卒業してもずっと見守っていたくなる校舎です。

現在は町立文化施設の付属施設として多目的に利用されています。

運営団体

旧遷喬尋常小学校の運営は「公益財団法人真庭エスパス文化振興財団」によって行われています。
旧遷喬小学校跡地全体を「エスパスランド」と呼んでいます。

交番、商工会館、第2体育館、幼稚園跡地を含めると、約20,000平方メートル(6,050坪)になります。

昭和60年、「文化の香り豊かなまちづくりによって活性化を図ろう。
人を育て、夢をはぐくみ、キラキラ輝く町にしたい。」という文化の町づくり宣言から、文化センター建設基金を設立し、全町民参加のもとに、先人たちの貴重な遺産である旧遷喬尋常小学校の跡地を利用し、久世エスパスセンターが建設されました。

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財団独自でエスパスホール倶楽部、エスパス少年少女合唱団、エスパス混声合唱団、エスパス管弦楽団、エスパス和太鼓クラブも運営しているそうです。

※エスパスとは仏語で空間、E:SPACE=市民にとって「いい、スペース」にしようという意味です。

外観について

旧遷喬尋常小学校は、木造二階建て、延べ床面積601平方メートルという木造建築では大規模な建築物になります。

飾り窓など、擬洋風建築となっており左右対称のデザインで、白いペンキの板張りが目をひきます。

校舎前面に校庭が南に大きく広がっており、校庭(運動場)から建物全体の一望できますので見てみて下さい。
校舎の壮大さが実感できます。

校章

写真ではちょっと切れていますが・・・上の方にかすかに・・・。

正面屋根のドーマー窓型の飾りには、高瀬舟を図案化した校章があります。
交通手段として一般的だった、川を使用した運搬方法として用いられた高瀬舟に、町名の「久世」を合わせてデザイン化したものといわれています。

小学校入口

旧遷喬尋常小学校の校舎内入口です。
ここから内見のスタートです。※訪問した際は内見無料でした
受付を済ませると、職員の方(ボランティア?)が来られて中の案内をしてくれました。

管理人が訪れた時は、訪問客が少なかったので職員の方が案内を訪ねて来てくれたと思います。
旧遷喬尋常小学校について聞きながら見て回りたい人にはおススメです。ゆっくり見たい方は案内人はいない方がいいかもしれません・・・。

いい雰囲気ですね。。
係の方が要るので内見の受付をしていきます。

資料館

1階は資料館や校長室があり、2階に教室・講堂等がある作りになっています・

入ってすぐに案内していただいた場所が、旧遷喬尋常小学校に関する資料を展示している部屋です。

旧遷喬尋常小学校模型
完成度が高いですね、ジオラマの世界観も感じそうです・・

使用している瓦
当初の屋根は、中央棟だけでなく全体がスレート葺きだったみたいです。

昔の写真
白黒写真で随分年代を感じます。
人・校庭の雰囲気は違いますが、校舎は現代のまま残り続けています。
白黒写真の建物そのものが現在も残っているというのは不思議な感じですね。

歴史が受け継がれるのはとてもいいことですね。将来も残ってほしい歴史遺産です。

屋根に色がついた模型

当時のピアノ(オルガン)なんでしょうね。
これがピアノかオルガンか音楽にかんする知識が乏しいためどちらかわかりません・・・

音楽の時間にしようしていたのでしょうか、ピアノ(オルガン)はいつの時代から普及していったのか気になります。

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調べて見ました。
オルガン・ピアノが学校教育に導入されたのはいつ頃か?

オルガンは、唱歌教育のために明治16年以降に師範学校を中心に導入され、ピアノは女学校を中心に専門の音楽を演奏するものとして明治30年代から導入されていったそうです。

米俵

昔の生活様式を表した模型です。

いざ2階へ

ここからが、ロケ地にも使用された教室がある2階です。
楽しみですね。。

階段からして雰囲気がありますね。
長い年月を綺麗に使用し樹木の年輪が綺麗に出ています。

とても綺麗な階段です。

ここまのでの使い込んだ階段は見ることがないですね。

階段の上は大きく吹き抜けになり開放感があります。

教室へ続く廊下・・・もう映画のワンシーンに来た世界観です。

これが平成の時代まで使用されていたから驚きです。
今の時代にはない木のぬくもりが感じられます。

3の2奥村学級

タイムスリップした感覚です。

給食の献立みたいですね。
旧遷喬尋常小学校では給食が食べれるそうです。


チラシ:旧遷喬尋常小学校なつかしの学校給食

旧遷喬尋常小学校なつかしの学校給食
あの頃にタイムスリップ
国指定重要文化財の木造校舎・旧遷喬尋常小学校で昔懐かしい学校給食を食べることができます。
音楽の先生による特別授業が付いた体験日を設けていたり、学生服貸し出しもあるので自分に無理がなければ(笑)学生服を着て童心に戻る事ができます。

開催期間 【通常開催日】
2020年4月11日(土)、4月12日(日)、4月18日(土)、4月26日(日)、5月9日(土)、5月23日(土)、5月31日(日)、6月6日(土)、6月14日(日)、6月20日(土)、6月27日(土)、6月28日(日)、10月3日(土)、10月4日(日)、10月17日(土)、10月18日(日)、11月7日(土)、11月14日(土)、11月21日(土)、11月29日(日)
【特別授業日】
2020年4月25日(土)、5月16日(土)、5月30日(土)、6月13日(土)、10月10日(土)、11月28日(土)
※天災等によりやむ得えずイベントを中止する場合がございます。
開催時間 【通常開催日】
(受付)10:30~ 
(給食)12:00~ 

【特別授業日】
(受付)10:30~
(給食)12:00~
(音楽授業)13:00~

電話番号 0867-42-7000(真庭エスパス文化振興財団)
料金 【通常開催日】1,100円(税込) 
【特別授業日】1,650円(税込)
※完全予約制です。希望日の4日前までに電話で申し込みをお願いします。
※予約変更・キャンセルは4日前までです。
学生服 貸出料
300円 (小学校内購買部にてお支払いください)
HP 旧遷喬尋常小学校なつかしの学校給食
https://www.kuse-espace.jp/senkyou/kyuushoku/index.html

献立例

4月
クジラの竜田揚げ・ニラ玉スープ・野菜サラダ・コッペパン・牛乳・ミルメーク・ハチミツ
5月
クジラの竜田揚げ・若竹汁・甘酢あえ・コッペパン・牛乳・ミルメーク・ハチミツ
6月
ささみのフライタルタルソース・こんそコンソメスープ・フレンチサラダ・コッペパン・牛乳・ミルメーク・ハチミツ
10月
サンマのかば焼き・五色なます・とん汁・コッペパン・牛乳・ミルメーク・ハチミツ
11月
若鶏のオーロラソース・コーンスープ・バンサンスー・コッペパン・牛乳・ミルメーク・ハチミツ

ALWAYS 三丁目の夕日

鈴木一平が通った教室です。

【あらすじ】
時は昭和33年。
東京の下町・夕日町三丁目を舞台にしています。
度経済成長期に入った日本のとある町、夕日町三丁目で繰り広げられる少しおかしくて、とっても温かい人間模様を描いた映画です。
日本アカデミー賞で12部門で最優秀賞を受賞した山崎貴監督によるヒューマン・ドラマ。

【原 作】西岸良平「三丁目の夕日」
【監 督】山崎貴
【出演者】吉岡秀隆 堤真一 小雪 堀北真希 三浦友和 もたいまさこ 薬師丸ひろ子 他
【公 開】2005年

大きな三角定規にコンパスですね。
黒板にチョークで描くにはこれくらいの大きな道具が必要なんですね。

1階にあったピアノ・オルガンよりさらに雰囲気がいいですね。
現役で音が出るのでしょうか?

「旧遷喬尋常小学校なつかしの学校給食」では、音楽の先生による特別授業が付いた体験日を設けていたりするのでその時に弾くのでしょうかね・・・。

聞いてみたい気がします。

幼少期の年代は違えど、タイムスリップした感覚になりそうでね。

旧遷喬尋常小学校の講堂

講堂の二重折り上げの洋風格(ごう)天井は風格を感じさせる設えです。『ALWAYS 三丁目の夕日』『火垂るの墓』などの映画のロケ地としても使われました。

コンサートも開催

2018年
「旧遷喬尋常小学校講堂コンサートvol.1 ~重要文化財に木霊すピアノとソプラノの調べ~」
日時:6月2日(土)開場17:30 開演18:00
会場:旧遷喬尋常小学校 全席自由
出演:佐野隆哉(ピアノ)・三宅理恵(ソプラノ)

2019年
日時:5月25日 開場18:00/開演18:30
ピアソラ:リベルタンゴ
山田耕筰:舞踊詩ー青い焔
幸田延:ヴァイオリンソナタ・ほか

など講堂を使用したイベントを開催しています。

この講堂は必見です。
どうやって作ったのか・・・なんて考えたくなる素敵な建築です。
木造なのにどうやってこの広い空間を作ったのか考えていました。鉄骨であれば広いスパンで構造がもつのでこのような広い空間はできるんでしょうが・・・、木造なので。

みたいな事も考えながら造形美に魅入っていました。

この格子状の建造美・・・、凄いですね。。

窓から校庭が眺められるので、見てくださいね。
グランドが一望でき気持ちいいですよ。。

卒業記念作品もあり、ここで過ごした想いがこもった生徒の作品を楽しみながら拝見しました。。

2階の見学も終わり、最後に校長室の案内をしてくれるそうです。
左右対称に階段もあるので、来た方とは反対側の階段を下って行きます。

制服の貸し出し室発見

あっ!
「旧遷喬尋常小学校なつかしの学校給食」に出ていた、制服の貸し出しですね。
ん〜・・・、管理人は制服を着る勇気がないな・・・。

楽しみにきた方は、そんなことを言っていたらいけないんでしょうね。
なりきりで過ごしたら楽しいのかな?、多分楽しいんっでしょうね。

校長室到着

最後の目的地の校長室です。

椅子にも座ることが出来たので、機会があれば校長先生の目線の気分だけでも味わえますよ。。

最後にベルを鳴らさせてもらいました^^
家族で昭和の旅をした気分で大満足です。ちょと見るつもりが結構長居していました。
時間が経つのを忘れていた気がします。

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校名の由来
校名中国の古典、詩経の一説で「出自幽谷※遷于喬木」から明親館のつながりを持つ山田方谷が名付けたそうです。
ゆうこくよりいでてきょうぼくにのぼる。2文字をとって遷喬(せんきょう)とした。
伐木(ばつぼく)という題の詩、全18行の2行目にある一節で、自然の情景を詩った場面ですが、ウグイスが深山の暗い谷間から飛び立ち、高い木に移ることに例えて、学問に励み立身出世することと解釈されているそうです。

アクセス

所在地 〒719-3214 岡山県真庭市鍋屋17-1
電話番号 0867-42-7000(真庭エスパス文化振興財団)
営業時間 9:00~18:00
定休日 水曜日、祝日の翌日、12月27日~1月4日
料金 無料
交通アクセス 米子自動車道久世ICから約5分
JR久世駅から徒歩約10分
駐車場 普通車50台、バス3台

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