花の見頃 ・ 秋(9月・彼岸のころ)
岡山の彼岸花
― 畦を染める、秋の赤
“地形と暮らし”の目線でめぐる、秋の花
秋分のころ、田の畦や川沿いを真っ赤に染める彼岸花。曼珠沙華とも呼ばれる、秋の訪れを告げる花です。見頃と名所、そして“畦に咲く”理由をたどります。
見頃の時期
おおむね秋分の前後(九月中〜下旬)。咲く期間が短いので、タイミングが肝心です。
主な名所
児島湖花回廊(岡山市南区)…池のほとりに約六五万球。期間限定の見学会も。
川東公園(真庭市)…旭川河畔の県内屈指の群生地。
阿部山彼岸花群生地(高梁市成羽町・浄福寺前)…川沿い約四〇〇mに咲き並ぶ。
鶴山公園(津山市)…備中櫓に赤が映える。
※見頃・見学会は年により変わります。
なぜ田の畦に多いのか
彼岸花が田の畦(あぜ)や川べりに多いのは、偶然ではありません。球根に毒があり、モグラやネズミを避け、畦を守るために、昔の人が植えたと伝わります。真っ赤な花は、農の暮らしの知恵の跡でもあります。
土地の目線彼岸花の赤い列は、
田を守るために人が植えた畦の花。土地を耕し、水を引き、畦を築いてきた営みが、秋の風景として残っているのです。児島湖のような干拓地では、なおのこと“人と土地の物語”が色濃く見えます。
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