- 碑の種類
- 慰霊の碑(栃原)
- 所在地
- 岡山県久米郡美咲町栃原(旧・旭町)
- 建立
- 平成12年(2000)ごろ
- 災害種別
- 土砂災害(崩壊性の地すべり)
- 伝えていること
- 平成10年(1998)台風10号の豪雨による地すべり
何が起きたか
平成十年(一九九八)十月十七日から十八日にかけて、台風十号による豪雨が岡山を襲いました。吉井川の流域では、流域平均で一日に百五十四ミリという大雨を記録しています。この雨によって、栃原の地区では山の斜面が一気にすべり落ちる「崩壊性の地すべり」が発生し、この地で尊い命が失われました。
県内でも、死者・行方不明の方が出るなど、各地で大きな被害となりました。碑は、犠牲となった方々を悼み、その記憶をとどめるために建てられたものです。――ここでは、亡くなった方への配慮から、被害の詳細には立ち入りません。
なぜ、山の斜面が崩れたのか
「崩壊性の地すべり」は、大雨で水をたっぷり含んだ山の斜面が、こらえきれなくなって、一気にすべり落ちる現象です。ふだんは静かな緑の斜面が、短い時間で表情を変えてしまいます。
岡山の山あいの集落は、限られた平地を生かすため、山の斜面のすぐそばに家が寄り添うように建っていることがあります。山と暮らしが近いこの地形は、恵みであると同時に、大雨のときには斜面の崩れという危うさと隣り合わせでもあります。土地の成り立ちを知ることは、その土地にひそむ危険を知り、早めに身を守ることにつながります。
碑が伝える、祈りと備え
慰霊の碑は、失われた命を悼む祈りであると同時に、「同じ悲しみを繰り返さないように」という、未来への強い願いでもあります。大雨のときは、山の斜面やがけから離れること。危険を感じたら、明るいうちに、早めに避難すること。先人の祈りを、いまを生きる私たちの備えへとつないでいきたいと思います。(現地の写真は、慰霊への配慮のうえ、掲載を検討します。)
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この記事は、災害で亡くなられた方々への慰霊の気持ちをもって、被害の詳細をあえて省いて記しています。数値・事実は国土地理院の自然災害伝承碑データに基づきます。大雨や土砂災害への備えは、かならず気象庁・自治体などの公的な最新情報(土砂災害警戒情報・キキクル等)をご確認ください。
出典:国土地理院「自然災害伝承碑」。
出典:国土地理院「自然災害伝承碑」。