岡山の自然災害伝承碑 一覧
岡山県内の自然災害伝承碑を、市町村別にまとめました。国土地理院のデータ(2026年8月27日版)に基づく岡山県内 43基。各碑の位置は地理院地図で確認できます。
石碑が伝える、岡山の災害の「かたち」
県内 43基の伝承碑をならべて見えてくるのは、岡山がなによりも「水」の記憶を刻んできた土地だということです。三大河川(吉井川・旭川・高梁川)と干拓でひろげた低地をかかえるこの地では、碑の多くが洪水・水害を伝えています。
そして同じ災害が、いくつもの町に刻まれています。室戸台風(1934年9月21日)は岡山市の中心部に集中し、高梁・真庭・美咲にも。平成30年7月豪雨(西日本豪雨・2018年)は倉敷市真備を中心に、総社・岡山にも新しい碑が建ちました。さらにさかのぼれば、明治の大洪水(1886年・1893年)が高梁・新見・総社・鏡野に、水の高さを今も残しています。
水だけではありません。高潮(倉敷・千人塚/明治17年)、地震(岡山・昭和南海地震)、土砂災害、ため池の決壊——碑の一つひとつが「ここまで来た」という到達点の記録であり、次に備えるための道しるべです。碑の建つ場所を地図でたどると、その土地の成り立ちまで見えてきます。
下の一覧は市町村別。各碑の 「地理院地図で位置を見る →」 から、正確な場所・写真・伝承内容(国土地理院)を確認できます。
地図で見る ― 碑はどこに建っているか
県内の伝承碑を1枚の地図にまとめました。色は災害の種類です。ピンをクリックすると、碑の名前と、下の一覧の該当項目・地理院地図へ移動できます。
※ 位置は国土地理院「自然災害伝承碑」のデータに基づきます。碑のまわりは私有地や交通量の多い道のこともあります。見に行かれる際は現地の表示に従ってください。
岡山市(12基)OKA-LABO 岡山市ガイド 地誌 岡山市
- 昭和九年九月二十一日洪水浸水線洪水
- 昭和九年九月二十一日洪水浸水線洪水
- 昭和九年九月二十一日洪水浸水線洪水
- 昭和九年九月二十一日洪水浸水線洪水
- 昭和九年九月二十一日洪水浸水線洪水
- 昭和9年9月21日 洪水浸水線洪水
- 昭和九年九月二十一日洪水浸水線洪水
- 水害記念塔洪水
- 室戸台風伝承碑洪水
- 平成三十年七月七日西日本豪雨災害洪水
- 修堤碑洪水
- 沖新田干拓三百年記念碑地震
倉敷市(13基) OKA-LABO 倉敷市ガイド 地誌 倉敷市
- 明治26年大洪水供養塔洪水
- 台風17号による浸水洪水
- 千人塚合葬之碑高潮
- 平成30年7月豪雨災害の碑洪水
- 番東池決壊之碑洪水・その他
- 平成30年7月 豪雨災害の碑洪水
- 用水工事竣功記念碑洪水
- 高梁川改修記念碑洪水
- 平成30年7月豪雨災害の記録洪水
- 平成30年7月豪雨災害の記録洪水
- 溺死群霊之墓洪水
- 平成30年7月豪雨災害の碑洪水
- 小田川合流点付替え事業竣工記念碑洪水
津山市(1基) OKA-LABO 津山市ガイド 地誌 津山市
- 平成10年災害復旧の歩み洪水
総社市(2基) OKA-LABO 総社市ガイド 地誌 総社市
- 水災溺死者之墓洪水
- 平成30年7月 西日本豪雨災害碑洪水・その他
高梁市(2基) OKA-LABO 高梁市ガイド 地誌 高梁市
- 高梁洪水之記洪水
- 水害復興記念洪水・土砂災害
新見市(2基) OKA-LABO 新見市ガイド 地誌 新見市
- 明治19年洪水の水位碑洪水
- 溺死諸群霊塔洪水
赤磐市(2基) OKA-LABO 赤磐市ガイド 地誌 赤磐市
- 竣功記念碑洪水
- 供養塔土砂災害
真庭市(3基) OKA-LABO 真庭市ガイド 地誌 真庭市
- 余河内の流れ地蔵尊洪水・その他
- 記念碑洪水
- 風水禍記念洪水・土砂災害
美作市(1基) OKA-LABO 美作市ガイド 地誌 美作市
- 記念碑洪水
鏡野町(2基) OKA-LABO 鏡野町ガイド 地誌 鏡野町
- 洪水紀念碑洪水
- 慰霊碑洪水・その他
奈義町(1基) OKA-LABO 奈義町ガイド 地誌 奈義町
- 昭和三十八年豪雨災害復興紀念碑洪水
美咲町(2基) OKA-LABO 美咲町ガイド 地誌 美咲町
- 記念碑洪水
- 嗚呼 母子3人此の地に逝く 合掌土砂災害
出典:国土地理院「自然災害伝承碑」データ(2026年8月27日版)。
自然災害伝承碑について、よくある質問
自然災害伝承碑とは何ですか?
過去に起きた自然災害(洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など)と、その教訓を後世に伝えるために建てられた石碑やモニュメントです。国土地理院は2019年に専用の地図記号(記念碑の記号に縦線を加えた形)を新設し、地理院地図やウェブサイトで位置・伝承内容を公開しています。
岡山県内には何基ありますか?
国土地理院のデータ(2026年8月27日版)で、岡山県内は43基です(本ページに市町村別で掲載)。もっとも多いのは洪水・水害に関する碑で、県内を流れる三大河川(吉井川・旭川・高梁川)や干拓低地の歴史を映しています。※登録は随時更新されます。
碑の正確な場所や伝承の内容はどこで確認できますか?
各碑の「地理院地図で位置を見る →」リンク、または国土地理院「自然災害伝承碑」のページで、位置・写真・伝承内容を確認できます。現地では、記念碑の地図記号を目印に探せます。
なぜ同じ地域に新しい碑が建つのですか?
岡山では、過去に被災した土地で再び災害が起きることが少なくありません。2018年の平成30年7月豪雨(西日本豪雨)では、明治期にも大洪水を経験した倉敷市真備などで大きな被害が出て、教訓を刻み直すように新しい碑が建てられました。碑の重なりは「同じ場所が繰り返し危険にさらされてきた」という警告でもあります。