児島湾締切堤防「岡山平野を守る海水と淡水の境目」

児島湾締切堤防(こじまわんしめきりていぼう)

夕暮れの景色が良い時間帯に児島湾締切堤防に訪れました。

淡水湖の水平線に臨む夕焼けがとても綺麗でした^^
写真は締切堤防と歩道(自転車道)を行き来できる歩道橋から撮影しています、景色が一望できるスポットです。

いつも感じるのですが、これだけ大きな施設を人が作る事に驚かされます。

歩道・自転車道ではマラソンしている人が多くいました、締切堤防だけで片道1.5kmあるので大復3kmなのでいいマラソンコースになりそうですね。

綺麗な夕陽です。。
歩道橋から水平線の望むのも良いですね^^

児島湾締切堤防について

児島湾締切堤防は岡山県岡山市南区の築港地区(岡山港方面)から郡地区を結ぶ南北に築造した堤防です。

児島湾締切堤防築造の目的
広大な児島湾干拓地の水不足、塩害、浸水などの問題を解決するために築造されました。
児島湾には笹ヶ瀬川や倉敷川等の水域があり、その河川が合流する河口域を淡水湖とすることにより水源を確保・浸水防止・海水流入阻止し各問題を解決しています。

築造の歴史
1951年(昭和26年)着工
1959年(昭和34年)完成

児島湾締切堤防の大きさ
長さは1,558m、幅30m

管理者
国から委託を受けて、岡山県が維持管理

総工費
建設費は農林省20億5700万円、岡山県6000万円、地元が受益者負担として1億400万円

現在は道が広く通りやすくなっていますが、管理人の記憶でも昔は道が細くクランクがありました。
昭和34年(1959年)2月1日完工が行われていらい50年。狭くてクランクのあった堤防上の道路は,樋門の改修とともに拡幅されて直線となり現在にいたっています。
昔は有料道路から始まり、現在は通行車両が1日当たり平均1万超という交通の大動脈としての役割を持つようになっています。

設置看板より

そのむかし、岡山平野の南部一帯は「吉備の穴海」と呼ばれる海でした。
四百年に及ぶ干拓と、地域の人々の努力により約二万ヘクタールの海が美田に生まれ変わりました。
そして締切堤防の建設より「児島湖」が誕生し、以来農業用水として利用され、広大な実りの大地を育んでくれています。

・・・四百年・・・約二万ヘクタールとは時と大きさが広大すぎてわからない状況です。

締切堤防により岡山平野が守られているのはよくわかりますね。

世界2番目、国内最大の広さを誇る「児島湖」

昭和中期「世紀の大事業」と称された、当時日本最大の干拓工事で完成しました。
ダム湖を除く人工湖としてはオランダのアイセル湖に次いで世界2番目、国内最大の広さを誇る「児島湖」を誕生させた児島湾締切堤防です。
壮大ですね^^

締切堤防は釣り人にも人気なスポットです。
家族連れでもお手軽に来れますので釣り好きな方は是非行ってみて下さい。

milk
児島湖と児島湾を仕切る締切堤防周辺はシーバスのポイントとして有名な場所です。
岡山港の西に位置し水門横に無料駐車場があります。
狙い目の魚
投げ釣りではハゼやカレイ・サビキ釣りで回遊魚・シーバス・ハゼ・サヨリなどが釣れます。。
milk
シーバスは、年中釣ることができます。

中央部に締切水門が並んいます。
水門の北側には十数台分の駐車場があり、東側に朝日の広場、西側に夕日の広場があり日の入りと日の出を水平線で楽しむことができます。
※広場というほどの広さではないのですが、ベンチや石碑のある小広場になっています。

児島湾干拓資料室

干拓資料室もあるみたいですが、平日のみみたいです。。
観光向きではなさそうですね。

児島湾干拓資料室

所在地 〒702-8011 岡山県岡山市南区郡2980-304
電話 086-267-3002(児島湾締切堤防管理事務所)
営業時間 9:00~17:00
休日 土、日、祝日、年末年始
駐車場 10台程度(道路を挟んで向かい側)

児島湾干拓資料室案内より
児島湾干拓資料室は、児島湾締切堤防中央管理事務所の一階にあります。
古くは、江戸時代に始まり、明治から昭和にかけて実施された児島湾干拓事業。
空から見た児島湾干拓地の全景写真、干拓の歴史年表、干拓の工法をはじめ、干拓に関する貴重な資料(地図や書籍)などが展示されてます。

樋門のモニュメントです。
大きな石と滑車で作られています。

記念碑

児島湾締切堤防上に昭和天皇の御製の碑があります。
天皇は昭和31年4月1日皇后を伴って堤防の工事現場を視察され,次の歌を詠まれました。

「海原をせきし堤に 立ちて見れは
しほならぬうみに かはりつゝあり」

フォトギャラリー

アクセス

所在地 〒702-8011 岡山県岡山市南区郡2980-304
電話 086-267-3002
URL http://www.pref.okayama.jp/page/detail-5965.html

掲載の内容はブログ掲載時のものです。
ご訪問する際には最新の情報をご確認下さい。

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