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Hot springs of Okayama ・ 泉質でめぐる

岡山の温泉 効能ガイド

川底から湯が湧きあがる砂湯、肌がつるりと整う美人の湯――。岡山には、県北の山あいを中心に、由緒ある名湯が点在しています。この特集では、各温泉が公式に掲げる泉質をもとに、その効能(一般的適応症)を環境省の分類にそって整理しました。泉質を知れば、湯めぐりはもっと楽しくなります。

♨️ 美作三湯💧 アルカリ性単純温泉✨ 美肌の湯
📌 効能について(はじめにお読みください) この記事の「効能」は、環境省が定める泉質別の一般的適応症にもとづく一般的な説明です。特定の病気が治るという意味ではありません。妊娠中や急性疾患のある方などは入浴を控えるべき場合(禁忌症)があります。実際の泉質表示・禁忌症・営業状況は、各温泉施設でご確認ください。
Chapter 1 ・ 美作三湯

美作三湯 ― 岡山を代表する、三つの名湯

岡山の温泉といえば、まず「美作三湯(みまさかさんとう)」。真庭市の湯原温泉、美作市の湯郷温泉、鏡野町の奥津温泉を指します。湯原は、川底から湯が湧く天然の大露天風呂「砂湯」が名物で、全国露天風呂番付の「西の横綱」。高いpHのアルカリ性単純温泉で、美肌の湯として知られます。湯郷は保温効果の高いナトリウム・カルシウム塩化物泉(塩化物泉)で、別名「鷺の湯」。奥津はアルカリ性単純温泉の「美人の湯」で、名物「足踏み洗濯」でも親しまれています。

温泉 所在 泉質 特徴・別名 名物
湯原温泉 真庭市 アルカリ性単純温泉(高pH) 美肌の湯・露天風呂番付「西の横綱」 川底の露天「砂湯」
湯郷温泉 美作市 ナトリウム・カルシウム塩化物泉 保温効果が高い・別名「鷺の湯」 円仁法師の鷺伝説
奥津温泉 鏡野町 アルカリ性単純温泉 美人の湯 名物「足踏み洗濯」

※泉質・特徴は各温泉地が掲げる公式情報にもとづく概要です。詳しい泉質表示・禁忌症・営業状況は各施設でご確認ください。

Chapter 2 ・ 湯原温泉郷の秘湯

湯原温泉郷の秘湯 ― 真賀・郷緑

国民保養温泉地に指定される湯原温泉郷には、一軒宿の秘湯も点在します。岩の割れ目から源泉が自然に湧きあがる真賀温泉の「幕湯(まくゆ)」、緑色の天然岩盤風呂が名物の郷緑温泉(ごうろくおんせん)。どちらも足元湧出の源泉かけ流しで、湯原と同じアルカリ性のやさしい湯を、静かな環境で味わえます。派手さはないけれど、湯そのものを楽しみたい人に。

Chapter 3 ・ 岡山市の湯

街から近い、岡山市の湯

県北まで足を延ばさなくても、岡山市内で温泉を楽しめます。日帰りの湯めぐりにも便利な三湯を、泉質とともに。

♨️ たけべ八幡温泉(岡山市北区建部町)― 清流・旭川のせせらぎを感じるアルカリ性単純温泉(pH8.6)。露天・寝湯・家族風呂を備えた源泉かけ流し。
♨️ 岡山桃太郎温泉(岡山市北区久米)― 肌にやさしいアルカリ性単純温泉。毎分380Lの豊富な湧出を、檜露天や岩風呂など多彩な浴槽で。
♨️ 湯迫温泉(ゆばおんせん)(岡山市中区)― 平安期の開湯と伝わる古湯。ラドンを含む放射能泉で、大理石の大岩風呂が名物です(営業状況は要確認)。
Chapter 4 ・ 泉質と効能

泉質でわかる、効能のはなし

温泉の効能は、泉質によって少しずつ違います。環境省は療養泉の泉質ごとに「一般的適応症(浴用)」を定めています。岡山に多いのは、高いpHで肌あたりのやさしいアルカリ性単純温泉。ほかに湯郷の塩化物泉、湯迫の放射能泉などがあります。下の表は、環境省の分類にもとづく一般的な目安です。

泉質 一般的適応症(浴用の一般論) 岡山の主な温泉
単純温泉
(アルカリ性単純温泉を含む)
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態 など 湯原・奥津・真賀・郷緑・たけべ八幡・岡山桃太郎
塩化物泉 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症 など 湯郷
放射能泉
(ラドン泉)
高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎 など 湯迫
🌿 泉質を問わない一般的適応症 筋肉・関節の慢性的な痛みやこわばり、冷え性、末梢の血のめぐり、胃腸の働きの低下、軽い高血圧、ストレスによる諸症状、病後の回復期、疲労回復、健康増進など。温泉はまず「気持ちよく、ゆったり」が基本です。
Chapter 5 ・ 絶景の湯

瀬戸内をのぞむ、絶景の湯

倉敷・児島の鷲羽山周辺には、瀬戸大橋と多島美を見晴らす「空中露天風呂」があります。この一帯は泉質を大きくうたう温泉地ではありませんが、湯船から広がる瀬戸内海のパノラマそのものが、何よりのごちそう。夕暮れどきには、島々のシルエットが茜色に染まります。

Before your bath ・ 湯めぐりの前に

効能は、あくまで「目安」として

ここでご紹介した効能は、環境省が定める泉質別の一般的適応症にもとづく一般論です。同じ泉質でも、成分の濃さや温度、入り方によって感じ方は変わります。持病のある方や妊娠中の方は、入浴前にかかりつけ医や施設にご相談を。無理をせず、水分をとりながら、心地よい範囲で楽しんでください。

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