Introduction
いちばん東を流れる、大きな川
吉井川は、苫田郡鏡野町上齋原の三国山(標高1,252m)に源を発し、南へ流れて津山の市街を東に横切り、ふたたび南へ、和気で向きを変えて、岡山市の東部で瀬戸内海の児島湾に注ぎます。流域面積はおよそ2,110km²。途中で吉野川・金剛川などを合わせ、県北の美作と県東の備前を一本につなぐ大動脈です。三川ぜんたいの成り立ちは〈岡山の水の物語〉へ。
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上流 ・ 苫田
中国山地の清流から
吉井川の水は、鳥取県境に近い中国山地から生まれます。ブナや杉の森にしみ込んだ雨が、渓谷を刻みながら澄んだ流れとなって南へ。上流には名湯・奥津温泉や美しい渓谷が点在し、川と森の恵みがそのまま暮らしになっています。
中流 ・ 津山
盆地の城下町と、高瀬舟の道
山あいを抜けた川は、津山盆地に出て市街を東へ横切ります。美作の中心・津山は、川と街道が交わる要衝として城下町が栄えました。そして鉄道の時代の前、吉井川は「道」そのものでした。高瀬舟(たかせぶね)が、津山と河口の岡山・西大寺の間を行き来し、米や木材、さまざまな物資を運びます。津山が「地方有数の河港」としてにぎわったのは、この川の舟運があったからでした。
下流・河口 ・ 和気/備前/西大寺
ひらけた土地と、河口のにぎわい
和気まで下ると流れはゆるやかになり、川沿いに田畑と町がひらけます。古くから人が住み、開拓が進んだのが吉井川下流の特徴です。河口に近い岡山市東部の西大寺は、川の港として栄え、今も勇壮な会陽(えよう/裸祭り)で知られます。川の東に広がる備前の地では、土と火の恵みから備前焼が育ちました。山の水が、河口の祭りや焼き物の文化までを支えているのです。
⚠ 川沿いの低地・旧河道は、水害リスクと関わります。お住まいや土地の高低・浸水想定は、〈地図で見る岡山〉やお住まいの自治体のハザードマップで必ずご確認ください。
まとめ
一本の川がつないだ、美作と備前
| 区間 | おもな土地 | 川がつくったもの |
|---|---|---|
| 上流 | 鏡野・苫田 | 渓谷・温泉・清流 |
| 中流 | 津山(吉野川合流) | 盆地の城下町・高瀬舟の河港 |
| 下流 | 和気(金剛川合流) | ひらけた田畑・古い開拓地 |
| 河口 | 西大寺・児島湾 | 川港のにぎわい・会陽・備前文化圏 |








