備中国分寺「聖武天皇の発願によって諸国に建立された国分寺のひとつ。」

総社市の史跡の中でも特に人気が高い「備中国分寺」

幼稚園・小学生の一日遠足先としても訪れる人気な史跡です。
※岡山の観光スポットのいとつとして有名です。

周辺を含めですが景観の保護を行っており、昔ながらの田園・山林風景があり近代的な建造物はありません。
景色一帯が史跡を包み込んでいる雰囲気です。。

春には菜の花・蓮華が田畑を埋め尽くし、近隣には桃畑が多く桃の花が咲きます。また、夏には向日葵・秋にはコスモスと四季折々の花々が国分寺を彩ります。
※春の時期の境内には桜が咲き、お花見としても多くの参拝者が訪れています。

冬には花がない気がしますが、5年に一度くらいのペースで積もる雪化粧かまた格別です。銀世界に包まれた白と黒の世界で包まれた国分寺は言うまでもなく綺麗な世界に包まれます。
寒いですけど、なかなか見れる景色ではないので雪が積もった国分寺に訪れるのもおススメです。

おススメポイントその1
写真撮影
田園風景の中に建つ五重塔や、菜の花、レンゲ、ひまわりなどの写真撮影は人気です。
絵に描いたような風景に感じます。

おススメポイントその2
備中国分寺周辺にある吉備路サイクリングロードは「日本の道100選」にも選ばれているサイクリングスポットとしての人気があります。レンタサイクルもできますよ^^

備中国分寺について

聖武天皇の発願によって諸国に建立された国分寺のひとつ。
当初は三重塔で計画されていたのを五重塔に変更したとされている。
当時の境内は東西約160m、南北約178mと推定され、建物は南北朝時代に焼失したと伝えられたが全貌は明らかではない。しかし、南門や中門など数多く残る礎石から創建当時の壮大さを偲ぶことができる。
現在の建物は江戸時代中期以降に再建され、高さは34.32メートル、江戸時代後期の様式を濃く残している。三層まではけやき材、四、五層は松材が主体である。
天井は格子状で天井板には花や草木の彩色画が一枚一枚に描かれている。
建物は南北朝時代に焼失したと伝えられ、現在わたしたちが目にする建物は江戸時代中期以降に再建されました。境内にそびえる五重塔は、県内唯一のもので吉備路の代表的な景観となっている。
この五重塔のある備中国分寺から吉備津神社、鬼ノ城、宝福寺などを含む一帯を吉備路と呼びます。
※岡山県唯一の五重塔で国の重要文化財に指定されている。
春にはレンゲ、夏にはヒマワリ、秋にはコスモスと四季折々の花々が咲き誇り、吉備路の代表的な景観になっている。

名称 備中国分寺
国指定史跡 指定年月日:昭和43(1968)年2月15日
時代 奈良時代
観光案内所営業時間 午前10時から午後4時まで
料金 無料(境内見学自由)
花時期 レンゲ:4月下旬~5月上旬(毎年4月29日に「れんげまつり」が行われます。)
ヒマワリ:7月上旬~中旬
コスモス(秋桜):10月上旬~

駐車場は南側・北側に無料駐車場があり多くのスペースがあります。
※周囲には吉備路風土記の丘があり備中国分寺だけではなく多くの史跡が点在している為、観光の方用に駐車場を確保しています。

↓南側駐車場
南側駐車場は国分寺の壮大さを正面から見る事が出来るので利用するのがおススメです。

国分寺を正面に周囲の田畑を見ながら散策。
レンゲ・菜の花・桜・桃の花・向日葵・コスモス・稲作等、四季折々の雰囲気を感じる事が出来ます。

景観保全を行っているので近代建築物が周囲にはありません。
タイムスリップ感がしてます。。

周囲の田では赤米(古代米)の栽培もしているそうですよ。。

milk
赤米とは
赤米(あかごめ、あかまい)は、古代米の一種でヌカの部分に赤い色素を持つお米です。
赤米は白米のご先祖様とされており、お赤飯の原型とも言われているそうです。
※白米と同じ様に赤米にも、たくさんの品種があります。

植えている季節は秋になると稲穂がいつも見るのと違う赤い稲穂が見れるかもしれません。
コントラストが程よく聞いて綺麗です。

五重塔にが見えてきました。
この辺りは山間部ではないので意外と遠くからでも五重塔の姿が見える事が出来ます。

この先が南からの入り口になります。

吉備路サイクリングロードも東西に走っています。
サイクリングをする際、五重塔のすぐ近くを通る事ができます。

南門跡

設置看板より

南門跡
備中国分寺の正門あたるこの門跡には、三個の礎石が存在しています。
そのほかの礎石抜き取られていますが、礎石の下部に詰めていた根石が残っており、門の規模は間口五間、奥行二間であったことがわかります。
門の両脇には寺域の南限を画する築地土塀がが東西方向へまっすぐとりついていました。

南入口山門に到着しました。

立派な門構えですね。

勅使門からの客殿

本殿

人が少ないどころかほぼいない・・・
時間帯もしくは季節なんでしょうかね。
季節が良い週末は観光局でにぎわっているんですが・・・すいているのでゆっくり見れて良かったです。

ちょっと時間をかけてお参りして、本殿を観察。。

太子堂

五重塔

本堂から眺める五重塔
存在感ありますね。。

近くで見るととても壮大です。
とにかく高い・・・
はるか昔に木材建築でこの高さを出せれる技法があるのが信じられないですね。

今は建てれる人が要るんだろうか・・・
それどころか費用がいくらかかるのか想像できない、、なんてついついお金の事を考えてしまうのはいけないですね(笑)

建築遺産を楽しまなければ。。

現在の住宅は工場生産になったり、鉄骨・コンクリートと様々な建築資材により高層化が可能になっていますよね。
五重塔は木材の組み合わせだけで高層化を可能にしている・・・昔の建築技術にただただ驚かされます。。

五重塔に正面

近くでみると建立約三百年経っているのがわかるほどの老朽化が進んでいます。遠くからだとここまで老朽化しているとは感じませんでした。

建築史跡を後世に残す難しさ(費用面は大きいと思います)が感じます。

維持補修費は想像がつかないですが、莫大にかかるんだろうなと感じるばかりです。

軒裏(瓦屋根の下部)の木材の使用量が凄い。
作品ともいえるかも・・・。

建築にはどれくらいの年数がかかっているのか知りたくなりますね。。
説明にものっていないので、どこか機会があれば調べてみたいものです。

設置看板より

国指定重要文化財 備中国分寺五重塔

所在地:岡山県総社市上林
指定年月日:昭和55(1980)年12月18日

備中国分寺五重塔は江戸時代後期の文政4(1821)年に建設が始まり、弘化元(1844)年頃に完成したと考えられます。
岡山県内に現存する唯一の五重塔で、国の重要文化財に指定されています。
備中国分寺のその他の建物では、庫裏、裏書院、経蔵が県の重要文化財に指定されています。
現在の塔の位置は、奈良時代に建立された備中国分寺の西側築地土塀の中ほどになります。
塔の総高は約34.3メートルで、三層までは欅材、四・五層は松材が主体の木造本瓦葺きで、青銅製の相輪が立てられています。
心柱は床下の礎石から塔の中心を貫いて相輪に達しています。塔身部が高くて相輪が短い特徴があります。
初層の中央には、大日如来を表す心柱を中心に、東に阿閦如来、西に阿弥陀如来、南に宝生如来、北に不空成就如来の五知如来像が安置されています。
初層外部の装飾としては、蟇股に施された十二支の禽獣彫刻、尾棰の上の龍の彫刻などがあります。五層には塔の建設に力をつくした證旭和尚の木造が安置されています。
備中国分寺五重塔では、平成2(1990)年から大規模な修理事業が行われ、平成6(1994)年に修理事業は完了しました。
平成27年10月 岡山県教育委員会

募金箱

設置看板より

当寺院維持管理並び修復募金のお願い

当山国分寺は再建以来約三百年を経過し、維持管理に莫大な費用を要しております。
修復等の大事業になりますと史跡維持ののため、当局より補助を受けられる場合もありますが、所有者負担も大きな額に上がります。
何卒、現状をご理解の上、吉備路に残る文化的遺産を後世に継承すべく浄財の御寄進承りますよう懇願い申し上げます。
尚、高額寄付の場合は寺務所までお届け下さい。

国分寺

観光案内・休憩所

国分寺の風景をゆっくりと感じる休憩所です。
周辺史跡を巡る方は長時間になるので各休憩所で休みながらがおススメです。。

北側の出入り口(山道)
南側の雰囲気とは異なりちょっと寂しそうな道ですが・・・
夕暮れ時は怖がりな方は避けたほうがよさそうですよ。。

北側の駐車場から来られる方は東側広場から抜けて本堂東側から入るのをおススメします。
国分寺に向けて人の流れがあるのでわかりやすいとは思います。

本堂東側

国分寺東側広場

親子連れの休憩スポットです。
ご飯を食べたり・バトミントン・ボール遊び・お昼寝などちょっとしたピクニック場所になっています。
気候の良い春・秋はおススメです^^

結構広いです。

北側駐車場

北側の駐車場には大型車両(観光バス)を含めかなりの台数の確保が出来ています。
ここから吉備路風土記の丘史跡巡りに訪れる方も多く南側駐車場より多くのスペースが確保されています。
国分寺東側広場も徒歩1分ほどです。

吉備路風土記の丘

国分寺周辺には貴重な史跡・建造物が多く点在しています。
南側・北側(個人的には史跡を巡りやすい北側駐車場がおススメです)の駐車場に車を止め国分寺を始め、国分尼寺・こうもり塚古墳などを巡る事ができます。
春の陽気に花々を見ながら散歩をする感じで巡ってみてはいかがでしょうか^^
総社市人気のスポットのひとつになっています。

吉備路風土記の丘について

古備地方の埋蔵文化財他遺跡が集積している地域。
岡山県南部、岡山市北区、総社(そうじゃ)市にまたがる自然公園(面積8.9平方キロメートル)
旧山陽道に沿い、吉備地方の文化財が群集しています。
吉備史跡県立自然公園の南部にあり、主要文化財は造山(つくりやま)古墳、千足(せんぞく)装飾古墳、こうもり塚、作山(つくりやま)古墳、宮山墳墓群、寺山古墳、角力取山(すもうとりやま)古墳、備中(びっちゅう)国分寺、同尼寺跡などで、丘陵には赤松林があります。

詳細はこちらから

フォトギャラリー

南側駐車場より

北側駐車場より

アクセス

所在地 岡山県総社市上林1046
TEL 国分寺観光案内所0866-94-3155
交通 JR伯備線総社駅から車約15分
岡山自動車道岡山総社ICから車約10分
山陽自動車道倉敷ICから車約10分
駐車場 普通車200台、バス15台

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