南北に勝山から美甘に抜ける国道181号線に沿って流れる清流・新庄川にある名所「竜宮岩」。新庄川に沿いながら石灰岩層が川の清流に長い年月をかけて浸食され、雪白の造形美を作り出しています。その見た目から竜宮城を思わせ「竜宮岩」と呼ばれているそうです。石灰岩は水に溶けやすいため、川に侵食され複雑な形状になっています。下流200mほど竜宮岩の不思議な世界が続き、その先の左岸側には「作西の三清水」の一つと伝えられる「鬼清水」も湧出しています。
現地看板によれば、河中の岩には数多の小洞窟があり、流水は激流となって吸い込まれたり噴出して渦を生じたりし、深い淵は紺碧の水を湛えて竜宮の名にふさわしい景観を作っています。夏でも摂氏12度の冷泉「鬼清水」は、出雲の国の松平不昧公が参勤交代の折に愛飲されたと伝えられています。国道側の石灰岸壁には「鬼の穴」があり、50メートルほど入ることができ、明治維新の際に山陰鎮撫総督の西園寺公望公が通過した折の壁書が刻まれているそうです。この一帯は真庭市指定名勝地となっています。
石灰岩が浸食された渓流の写真国道沿いに案内看板があり、河川にすぐ平行して走っているため気軽に立ち寄れます。駐車場から川までの小道を歩いていくと、夏は草やマムシに注意が必要ですが、手入れは行き届いています。歩き始めて5分ほどで大きな岩肌が見え始め、10分ほどで竜宮岩の入り口に到着します。灰色から一気に白色に変わる石灰岩のコントラストが目を惹き、晴天の日は太陽の光が白い岩肌をより際立たせます。そもそも川底全体がひとつづきの石灰岩の岩盤で、長い年月をかけて水に浸食され、複雑な形状を生み出していったそうです。
川底のくぼみを掘り進めてできる「甌穴(おうけつ)」も見られ、頑丈な石が浸食によって様々な形をしていて、まるで彫刻をほどこしたようなもろさに見えます。人が進めるルートの先は、河川に浸食されトンネルのようになった地表の鍾乳洞のような景観に。対面には高さ10mほどの小さな滝もあり、水量が多い時期はより迫力があるようです。普段見る河川の風景とはまったく違う世界に入ったような感覚を味わえ、駐車場から10分ほどで行ける手軽さも魅力です。






















※水量・足元の状況などは季節や天候により変わります。おでかけ前に、最新情報のご確認をおすすめします。


