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Yokomizo Seishi & Okayama

横溝正史の岡山
― 金田一耕助が生まれた土地

名探偵・金田一耕助を生んだ推理作家、横溝正史。その代表作の多くは、戦中戦後に横溝が身を寄せた岡山の風土から生まれました。作品の舞台と、いま訪ねられるゆかりの地をたどります。

The Mabi years

疎開の三年間 ― 真備で物語は生まれた

横溝正史は1945年(昭和20年)から約3年間、岡山県吉備郡岡田村(現・倉敷市真備町岡田)に疎開しました。都会を離れた山あいの村で、横溝は土地の人びとから旧家の因習や、村に伝わる言い伝え、農村の暮らしを聞き集めます。

その見聞が種となり、戦後に次々と名作が花開きました。『本陣殺人事件』『獄門島』『八つ墓村』『悪魔の手毬唄』――金田一耕助が活躍するこれらの物語は、いずれも岡山を舞台にしています。当時の住まいは「横溝正史疎開宅」として現存し、一般公開されています(開館日は要確認)。

Masterpieces

岡山が生んだ名作

本陣殺人事件
📖 1946年・岡山の旧家

金田一耕助が初めて登場した記念すべき作品。旧家の離れで起きる密室殺人を、日本家屋の構造から解き明かす。疎開先で構想された。

獄門島
📖 1947年・瀬戸内の島

瀬戸内海の孤島を舞台に、俳句になぞらえて娘たちが殺されていく“見立て殺人”。シリーズ屈指の名作とされる。島のモデルには諸説がある。

八つ墓村
📖 1949年・岡山の山村

落武者伝説の残る山村で続く惨劇と、鍾乳洞での逃走劇。1977年の映画は、吹屋や満奇洞など岡山各地でロケされた。

悪魔の手毬唄
📖 1957年・鬼首村(架空)

わらべ唄の歌詞になぞらえて起こる連続殺人。旧家の因縁と過去が静かに絡む、横溝ミステリーの代表作。

Places to visit

ゆかりの地をめぐる

横溝正史疎開宅

1945年から3年を過ごした住まいが現存し、一般公開されている。名作の構想が練られた、物語の原点というべき場所。

吹屋ふるさと村

映画『八つ墓村』のロケ地。ベンガラ色に統一された町並みが、物語の張りつめた空気を今に伝える。

満奇洞

幻想的な鍾乳洞。映画『八つ墓村』で舞台のひとつとして使われた、非日常の地下空間。

🔍 映画・ドラマの舞台をもっと知るなら岡山のロケ地ガイドへ。土地の背景はおかやま地誌、歴史の流れは岡山の歴史 年表もどうぞ。
※ 作品の舞台やモデル地には諸説があり、本ページでは代表的な理解にもとづいて紹介しています。疎開宅など施設の公開日・見学時間は、おでかけ前に各公式情報でご確認ください。