玉野市の南、瀬戸内海に面した渋川エリアの山あいにあるのが渋川動物公園です。海水浴でにぎわう渋川海岸からほど近い高台に広がり、園内はきれいに整地された「園」というより、もともとの野山をそのまま動物たちの棲みかにしたような、自然のかたちを残した動物園です。
入口を抜けると、まず驚くのが園路。多くがアスファルトではなく土のままで、木々のあいだをぬうように坂道が続きます。整った通路をきれいに巡るのではなく、山を散歩する感覚で歩きながら、あちこちで動物たちに出会っていく――そんな造りになっています。
飼われているのはウサギやヒツジ、ポニー、カメ、イヌなど、身近で人なつこい動物が中心。柵ごしにただ眺めるだけでなく、すぐそばまで近づけたり、えさをあげたりできる場面が多いのが、この動物園らしさです。園全体で数十種、数百頭羽ともいわれる動物たちが、それぞれの区画でのんびり暮らしています。
土の園路と放牧されたポニーの写真見どころ
山の地形をそのまま生かした園内
いちばんの特徴は、なんといっても自然そのままの敷地。坂や林、土の道がそのまま残され、季節の草木を感じながら歩けます。舗装された動物園とはまるで雰囲気が違い、ちょっとした山歩きのように、上り下りしながら動物を探していく楽しさがあります。
近い距離でのふれあい
ウサギやヒツジ、ポニーなど、人に慣れた動物が多く、間近で見たりさわったりできる場面が多いのが魅力です。小さな動物にそっと手をのばす体験は、写真で見るのとはまるで違う手ざわり。子どもにとっては、命のあたたかさを肌で感じられる時間になります。
乗馬や散歩などの体験
ポニーやウマに乗る乗馬体験、イヌと一緒に園内を歩く散歩体験など、ただ見るだけで終わらない“参加できる”プログラムが用意されていることがあります。実施の有無や内容は時期によって変わるので、体験を目当てにするなら、事前に公式で確認しておくと安心です。
海を望む高台のロケーション
園は渋川の高台にあり、場所によっては木々のあいだから瀬戸内の海が見える開けた眺めも。動物とのふれあいだけでなく、玉野ならではの海辺の景色もあわせて楽しめるのがうれしいところです。






動物園の生い立ち
渋川動物公園は、はじめから今の場所にあったわけではありません。もともとは玉野市内のデパートの屋上で開かれた小さな施設が始まりで、その後、より広く自然の残る現在の渋川の地へと移されて、今のかたちになったと伝えられています。屋上の一角から、山ひとつを使った動物園へ――そんな歩みが、自然を生かした独特の園づくりの背景にあります。
大都市の大きな動物園のように珍しい大型動物をそろえるのではなく、身近な動物と近い距離でふれあうことを大切にしてきたのが、この園の一貫した個性。だからこそ、派手さはなくても「また来たい」と思わせる、素朴であたたかい空気が流れています。
家族で行くときのメモ
園内は坂道や土の道が多いので、歩きやすいスニーカーが安心です。ベビーカーよりも、歩ける子は自分の足で、小さい子は抱っこひものほうが動きやすい場面もあります。一周してひととおり動物を見て回るなら、のんびり歩いて1時間半〜2時間ほどを目安にしておくとよいでしょう。
坂の上り下りがあるぶん、夏場は思った以上に汗をかきます。帽子と飲みもの、そして動物にふれたあと手をふけるウェットティッシュがあると重宝します。えさやりや乗馬などの体験は、料金や実施時間が季節・曜日で変わることがあるので、目当てがある場合は出発前に公式サイトで確認しておくと確実です。
玉野は海の町。動物園のあとは、すぐ近くの渋川海岸で潮風にあたったり、渋川マリン水族館で海のいきものを見たりと、渋川エリアだけで一日を組み立てられます。動物・海・水族館をつなげれば、子どもが飽きない欲張りな一日になります。
現在の情報|アクセス・営業時間
上の「見どころ」は実際に歩いた記録です。こちらは施設の基本情報(変わることがあります)。
所在地:岡山県玉野市渋川(渋川海岸の近く、高台の山あい)
開園時間・入園料:季節や体験内容により変わることがあります。
車:瀬戸中央自動車道の最寄インターから渋川方面へ/岡山方面から玉野・渋川へ
情報確認:2026年8月 ※開園時間・料金・アクセス・体験の実施などは変わることがあります。おでかけ前に、公式でご確認ください。



