むかし下津井回船問屋「下津井の街の歴史が詰まっている資料館」

瀬戸大橋を望む小さな港町「下津井」
瀬戸内の海のそばにある風情が残る街並みを散策しました。

復元した下津井回船問屋資料館

今に残る回船問屋の建物をできるだけ当時(明治時代)に近いかたちで復元資料館。

母屋など当時の商家の様子がうかがえる写真・展示品のほか、下津井にまつわる資料の展示も数多くあります。
資料館敷地には休憩所、レストラン、資料館などがあり、下津井観光の拠点となっています。

営業時間 9時~16時30分
定休日 火曜(祝日の場合は翌日)
料金 入館無料
駐車場 あり/40台/2カ所(本館裏と祇園神社下)

※最新の情報とは異なる事がありますので事前にご確認してください。

回船問屋って何!?

回船問屋は江戸時代から明治時代にかけて、河岸や港において廻船などの商船を対象として様々な業務を行った問屋のことです。

北前船とは
北前船は、江戸時代から明治時代にかけて日本海海運で活躍した、主に買積みの北国廻船の名称。
※買積みとは航行する船主自体が商品を買い、それを売買し利益を上げることです。
近世の日本で「海の大動脈」として大きな商業的役割をになってきました。
北前船が寄港する港は、船荷の積みおろしで活気づき、港には回船問屋や倉庫・宿などが立ち並び賑わっていました。
北前船日本各地に寄港することにより食文化や祭りなどの広がりが日本海沿岸各地に伝ったそうです。
時代の流れと共に、明治時代になると汽船や鉄道の発達により、北前船の役目は失っていきました。
各地に残る北前船の寄港地として栄えた歴史ある港町のひとつが下津井です。

下津井散策をするなら下津井回船問屋から

下津井の街を散策するにはまず下津井回船問屋を訪れましょう!
資料館には街の名所や昔の街並みの紹介もあり、写真等のパネルがたくさんありますので散策前には是非見てください。

milk
下津井の案内パンフレットを貰えるので活用しましょう^^
入口には案内看板もありますので散策する場所・順番を決めていけますよ!

意外に少ないと思いますよね。。
管理人が訪れたのは平日ですので人が少なく良かったです^^
週末はこんなに人がいないことはないと思います、多分・・・(笑

milk
平日は人がいなくて見学するにはgoodですね^^どこもそうだとは思いますが。。
駐車場も十分空いています!

見た感じは比較的新しい整備された駐車場です。

駐車場の台数は少なめなので観光客が多いい時間帯にかさなったら溜めれない可能性もあります。
ちょっと離れた祇園神社の下にも止めれるみたいなので行く前には確認がおススメです。

設置看板より

北前船で賑わった港町 下津井
岡山県の南部一帯は、古くは「吉備の穴海」と呼ばれ大小の島々が点在する海でした。広大な浅海は、高梁川によって土砂が運ばれることで徐々に干拓地となり、江戸時代には岡山藩などによる新田開発が行われました。
海は陸地へと姿を変えていき、文字通り島であった児島も本州と陸続きになりました。
干拓されたばかりの土地は塩分も多く、米作りには向かないため、干拓当初は塩分に強い綿などが栽培されました。綿花栽培は、干拓地の塩分を減少させるとともに、綿花そのものに加え、綿花を加工し、繰綿、綿糸、反物、衣服、帯、足袋などに製品化し販売すると、それらが現金収入になるという利点がありました。
また、綿花栽培の肥料として大量に必要となった干鰯やニシン粕は、北前船により北海道から瀬戸内沿岸の港町へもたらせれました。
備前国南部の児島半島の先端に開かれた下津井港は、東に日比灘、西に水島灘を控え、東西航路上にある風待ち塩待ちの港として、また児島と四国を結ぶ南北航路の要として発展しました。
18世紀半ば過ぎから、下津井港には米・大豆・干鰯などをつんだ北前船が寄港し、19世紀になると北海道から肥料になるニシン粕などを積んだ北前船が出入りしました。菜種や綿に加え、児島の塩が北前船の帰りの荷として喜ばれたこともあり、最盛期には1年間に83隻の船が来航したといいます。北前船が碇をおろすたび、わきたつような賑わいがこの港を覆ったのです。
全国でも有数のニシン粕の需要地として、多くのニシン蔵が立ち並んでいた下津井は、北前船の寄港地として重要な役割をはたしつつ、港の機能を富を充実させながら繁栄した港町なのです。
このように倉敷市は江戸期以来の綿花栽培を繁栄の礎として、伝統的な繊維産業に最新技術を織り合わせながら発展し続け、繊維製品出荷額国内第1位を誇る「日本一の繊維のまち」となりました。
そして倉敷市の繊維産業の発展が、歴史的町並みの形成や近代の地域経済発展に大きな影響を与えたという歴史や伝統が高く評価され、平成29年4月28日「一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋がおりなす繊維の街~」のストーリーが「日本遺産」に認定されました。
ここ「むかし下津井回船問屋」は、日本遺産のストーリーを構成する31の文化財のひとつです。

むかし下津井回船問屋入口

母屋入口

いい雰囲気の入り口ですね、The日本家屋です^^
母屋を中心に様々な資料を見る事ができます。

むかし下津井回船問屋には港と陸の間に建っていたこの母屋と展示室、お土産物屋があります。
展示室では当時の歴史が写真と共に説明していますのでじっくり見ることができます。

展示パネル
下津井電鉄・下津井の蔵・イケブネとばっしゃ網・雁木・相応丸・まだかな橋・共同井戸・祭事・下津井のにぎわいと下津井町役場

milk
まだかな橋と共同井戸は現在も跡地があるので散策コースに是非訪れて見るのもおススメです!

中に入ると

五月人形の展示がある時期に見学しています^^

下津井の町家について

町家の一番の特徴は何と言っても、表から裏へぬける広い「通り土間」です。

下津井の動脈ともいえる海と陸とをつないでいました、北前船で運ばれてきたニシン粕、かずのこ、昆布などはまず港に面して立ち並ぶ蔵へ運び込まれ、通り土間を通り店の荷置台に出されていたそうです。

milk
盛況な時代はさぞかし通り土間は混雑していたのでしょうね・・・・。

江戸時代の北前船の模型・・・。
この帆船で大海原を渡っていたんですね、これで航海をしていたんですね。。
・・・
今の船から考えるとエンジンがないので大丈夫なのか!?と考えてしまうのは管理人だけでしょうか・・・。

milk
昔は船で海に出るのは命がけだったのでしょうか・・・。
帆船などを見ると自分が乗ると思うと不安感しかないですね・・・、マイナス思考ですかね(笑)

昔の下津井周辺の地名と地図が記載しています。
今の地名が残っているので地理的な状況も解りやすいです。。

日本遺産ストーリー

平成29年4月28日「一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋がおりなす繊維の街~」のストーリーが「日本遺産」に認定

【認定されたストーリーの概要】
400年前まで、現在の倉敷市の平野部一帯は「吉備の穴海」と呼ばれる一面の海でした。
江戸時代から始まった干拓によって海は陸地になり、そこで塩分に強い綿やイ草などの作物が栽培されました。
それらを原料として倉敷の繊維産業は花開き、現在では製品出荷額日本一の「繊維のまち」になっています。
倉敷では広大な干拓地の富を背景に生まれた江戸期の白壁商家群の中に、近代以降、紡績により町を牽引した人々が建てた洋風建築が発展のシンボルとして風景にアクセントを加え、訪れる人々を魅了している。

歴史がわかる「いんしょめーしょん館」

下津井の歴史・文化、観光情報を提供する「いんしょめーしょん館」

展示室では当時の歴史が写真と共に説明していますのでじっくり見ることができます。

展示パネル
下津井電鉄・下津井の蔵・イケブネとばっしゃ網・雁木・相応丸・まだかな橋・共同井戸・祭事・下津井のにぎわいと下津井町役場

資料館では当時の生活ぶりがわかる資料もあり、活気がある暮らしを垣間見れる興味深いものでした

milk
資料館を見ることが好きならおススメです。
無料でここまで見れる設備はなかなかないんので歴史が好きな方には是非資料館をじっくり楽しんでください。。

収蔵庫

古い民具を収納した蔵
みの・千両箱・銭箱・大だこ壺・そろばん・書き出し帳・壺・桶・かまど・時計・ミシン・棚・etc
大小様々な民具が展示されています。
懐かしさを感じる道具から、これは何に使う物!?という民具まで多く展示されています。

地元の特産品販売「しょっぴんぐばざーる館」

地元の特産品を購入したい方。見たい方は立ち寄ってみて下さい・
瀬戸内の珍味も購入できます、下津井と言えばタコ!
タコがお出迎えしてくれています^^

むかし下津井回船問屋がある町「下津井」

地方の小さな港町
昔ながらの町並みが残り、のどかでとても良い地区です。
むかし下津井回船問屋ここで下津井地区の歴史などを知ることが出来ます。
小さな漁師町なので大きな観光施設はありませんが、観光客も少ないので、雰囲気の良い昔ながらの町並みをゆっくり散策するのがおススメです。
最近では漫画のモデル地になったりと街並みの景観に人気が出ています。

歴史を感じる
交易の拠点として華やかだった頃を感じさせるむかし下津井回船問屋をみて時代の流れを感じて見て下さい。
駐車場も無料で整備されており、トイレも併設されているのでゆっくりできると思います。

アクセス

所在地 岡山県倉敷市下津井1-7-23
TEL 086-479-7890
アクセス 公共交通:JR児島駅→下電バス・下津井循環バスとこはい号で20分、バス停:下津井漁港前下車、徒歩すぐ
車:瀬戸中央道児島ICから県道393号経由4km10分

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