児島湾締切堤防は、岡山県岡山市南区の築港地区(岡山港方面)から郡地区を結ぶ南北に築造された堤防です。広大な児島湾干拓地の水不足、塩害、浸水などの問題を解決するために築造されました。児島湾には笹ヶ瀬川や倉敷川等の水域があり、その河川が合流する河口域を淡水湖とすることにより、水源を確保し、浸水防止・海水流入阻止という各問題を解決しています。1951年(昭和26年)着工、1959年(昭和34年)完成。長さは1,558m、幅30mで、国から委託を受けて岡山県が維持管理しています。
設置看板によれば「そのむかし、岡山平野の南部一帯は『吉備の穴海』と呼ばれる海でした。四百年に及ぶ干拓と、地域の人々の努力により約二万ヘクタールの海が美田に生まれ変わりました。そして締切堤防の建設より『児島湖』が誕生し、以来農業用水として利用され、広大な実りの大地を育んでくれています」とあります。昭和中期「世紀の大事業」と称された、当時日本最大の干拓工事で完成した児島湖は、ダム湖を除く人工湖としてはオランダのアイセル湖に次いで世界2番目、国内最大の広さを誇ります。
夕暮れの締切堤防の写真締切堤防と歩道(自転車道)を行き来できる歩道橋からは、景色を一望できます。片道1.5km、往復3kmあるため、マラソンや散歩コースとしても親しまれています。中央部には締切水門が並び、北側に十数台分の駐車場、東側に朝日の広場、西側に夕日の広場があり、日の入りと日の出を水平線で楽しめます。締切堤防は釣り人にも人気で、児島湖と児島湾を仕切る堤防周辺はシーバスのポイントとして有名。投げ釣りではハゼやカレイ、サビキ釣りでは回遊魚・シーバス・ハゼ・サヨリなどが年中狙えます。岡山港の西に位置し、水門横に無料駐車場があります。
堤防内の児島湾干拓地区中央管理事務所1階には「児島湾干拓資料室」があり、江戸時代に始まり明治から昭和にかけて実施された児島湾干拓事業の歴史年表や工法、貴重な資料(地図や書籍)が展示されています(平日のみ、9:00〜17:00)。堤防上には昭和天皇の御製の碑もあります。昭和31年4月1日、天皇は皇后を伴って堤防の工事現場を視察され、「海原をせきし堤に 立ちて見れは しほならぬうみに かはりつゝあり」という歌を詠まれました。






















※干拓資料室の開室日・時間などは変わることがあります。おでかけ前に、公式情報での最新のご確認をおすすめします。




