Introduction
県の真ん中を、まっすぐ南へ
旭川は、真庭市蒜山の朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがせん・標高約1,081m)に源を発し、新庄川・備中川・宇甘川(うかいがわ)などを合わせながら南へ流れ、岡山市北区三野(みの)付近で百間川(ひゃっけんがわ)を分けて、岡山市の中心を貫き児島湾へ注ぎます。流域面積はおよそ1,810km²。県庁所在地・岡山市をつくった川であり、三大河川の中央を担う大動脈です。三川ぜんたいの成り立ちは〈岡山の水の物語〉へ。
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上流 ・ 蒜山/真庭
高原の水と、ダムの谷
旭川の一滴は、蒜山高原の山からはじまります。高原の恵みをあつめた流れは、山あいで湯原ダムや旭川ダムにたくわえられ、電気を生み、県南の田畑と暮らしをうるおす“水がめ”になっています。ダムのほとりには名湯・湯原温泉、川ぞいには真庭の城下町・勝山の町並みが続きます。
▶ あわせて:岡山のダムをめぐる
下流 ・ 岡山市
城と庭園のあいだを、川が流れる
岡山市の中心で、旭川は物語の主役になります。川ぞいに岡山城(烏城=うじょう)がそびえ、その対岸――川の中州(中の島)をはさんで、日本三名園のひとつ岡山後楽園が広がります。城と庭園が川をはさんで向かい合うこの風景は、旭川を天然の堀として生かした、城下町づくりそのものです。川は、まちの防御であり、景色であり、暮らしの水でもありました。
河口 ・ 児島湾
干拓の海へ、そそぐ
岡山市街をぬけた旭川は、やがて児島湾へ注ぎます。この一帯は、四百年をかけて海を陸に変えた大干拓地。川が運んだ土砂と淡水が、干拓と新田を可能にしました。山の高原から生まれた水が、城下町をうるおし、最後は干拓の大地を潤して海へ還る――旭川は、岡山の自然と歴史をひとつなぎにする川なのです。春には川ぞいに桜並木が続き、〈旭川さくらみち〉として親しまれています。
| 区間 | おもな土地 | 川がつくったもの |
|---|---|---|
| 上流 | 蒜山・真庭 | 高原の清流・ダム湖・温泉 |
| 中流 | 旭川ダム・宇甘川合流 | 水がめ・発電・渓谷 |
| 下流 | 岡山市(百間川分派) | 城下町・後楽園・放水路 |
| 河口 | 児島湾 | 干拓地・新田をうるおす |
⚠ 川沿いの低地・旧河道は、水害リスクと関わります。お住まいや土地の高低・浸水想定は、〈地図で見る岡山〉やお住まいの自治体のハザードマップで必ずご確認ください。





