ホーム水の物語 / 旭川
Asahi River ・ 岡山の真ん中を流れる

旭川
― 蒜山から児島湾へ、岡山城下を流れる川

蒜山(ひるぜん)の山にわく水が、湯原のダム湖をくだり、岡山の街の中心で岡山城と後楽園のあいだをぬけて、児島湾へ注ぐ。延長142kmの一級河川・旭川は、岡山の三大河川のちょうど真ん中を流れる川です。高原の源流、ダムの谷、城下町の中州、そして洪水を逃がす放水路――川の姿は、岡山という県の背骨そのものです。源流から河口まで、川がつくった岡山をたどります。

延長 142km源流・朝鍋鷲ヶ山岡山城×後楽園放水路・百間川
Introduction

県の真ん中を、まっすぐ南へ

旭川は、真庭市蒜山の朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがせん・標高約1,081m)に源を発し、新庄川・備中川・宇甘川(うかいがわ)などを合わせながら南へ流れ、岡山市北区三野(みの)付近で百間川(ひゃっけんがわ)を分けて、岡山市の中心を貫き児島湾へ注ぎます。流域面積はおよそ1,810km²。県庁所在地・岡山市をつくった川であり、三大河川の中央を担う大動脈です。三川ぜんたいの成り立ちは〈岡山の水の物語〉へ。

百間川(放水路) 湯原ダム 旭川ダム 蒜山・朝鍋鷲ヶ山 真庭 岡山市(城・後楽園) 児島湾 源流(山)→ ダムの谷 → 城下町 → 河口(海)
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上流 ・ 蒜山/真庭

高原の水と、ダムの谷

旭川の一滴は、蒜山高原の山からはじまります。高原の恵みをあつめた流れは、山あいで湯原ダムや旭川ダムにたくわえられ、電気を生み、県南の田畑と暮らしをうるおす“水がめ”になっています。ダムのほとりには名湯・湯原温泉、川ぞいには真庭の城下町・勝山の町並みが続きます。

▶ あわせて:岡山のダムをめぐる

下流 ・ 岡山市

城と庭園のあいだを、川が流れる

岡山市の中心で、旭川は物語の主役になります。川ぞいに岡山城(烏城=うじょう)がそびえ、その対岸――川の中州(中の島)をはさんで、日本三名園のひとつ岡山後楽園が広がります。城と庭園が川をはさんで向かい合うこの風景は、旭川を天然の堀として生かした、城下町づくりそのものです。川は、まちの防御であり、景色であり、暮らしの水でもありました。

城下を洪水から守るため、旭川の水を逃がす放水路として造られたのが百間川です。「作られたもう一本の川」の物語は〈百間川〉と〈土地と人の営み〉へ。
河口 ・ 児島湾

干拓の海へ、そそぐ

岡山市街をぬけた旭川は、やがて児島湾へ注ぎます。この一帯は、四百年をかけて海を陸に変えた大干拓地。川が運んだ土砂と淡水が、干拓と新田を可能にしました。山の高原から生まれた水が、城下町をうるおし、最後は干拓の大地を潤して海へ還る――旭川は、岡山の自然と歴史をひとつなぎにする川なのです。春には川ぞいに桜並木が続き、〈旭川さくらみち〉として親しまれています。

区間おもな土地川がつくったもの
上流蒜山・真庭高原の清流・ダム湖・温泉
中流旭川ダム・宇甘川合流水がめ・発電・渓谷
下流岡山市(百間川分派)城下町・後楽園・放水路
河口児島湾干拓地・新田をうるおす
⚠ 川沿いの低地・旧河道は、水害リスクと関わります。お住まいや土地の高低・浸水想定は、〈地図で見る岡山〉やお住まいの自治体のハザードマップで必ずご確認ください。
三大河川をそろえて:〈水の物語〉/東の〈吉井川〉/西の〈高梁川〉。
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