日本100名城のひとつ、鬼ノ城。文献資料には記されていませんが、後世の文献である鬼ノ城縁起などに「異国の鬼神が吉備国にやって来た。彼は百済の王子で名を温羅(うら)という。彼はやがて備中国の新山に居城を構え、しばしば西国から都へ送る物資を奪ったり、婦女子を掠奪したので、人々は恐れおののいて『鬼ノ城』と呼び、都へ行ってその暴状を訴えた」という温羅伝承が伝わっています。
古代山城で、日本でも珍しい神籠石式山城(こうごいししきやましろ)です。古代の西日本(主に九州北部)に築造された遺跡で、文献資料に記されておらず遺構でしか存在を確認できない山城のことを指します。現在では、鬼ノ城の歴史は解明されずに謎のままです。復元された西門から望む風景は町並みを一望でき、復元の過程や遺跡が出土した時の様子を紹介した「総社市鬼ノ城ビジターセンター」もあります。
復元された西門の写真鬼ノ城は、すり鉢を伏せたような形の山で、斜面は急峻だが頂部は平坦です。この山の八合目から九合目にかけて、城壁が2.8kmにわたって鉢巻状に巡っています。城壁で囲まれた城内は比較的平坦で約30ヘクタールという広大なもので、4つの谷を含んでいるため、谷部には排水の必要から水門が6ヶ所に設けられており、出入り口となる城門が4ヶ所あります(総社市HPより)。
鬼ノ城は山頂付近まで車で行くことができる山城です。途中の道は狭いので気を付けたいところ。看板の反対側に駐車場があり、普通車で30台くらい止められるスペースがあります(駐車料金は無料)。管理人が訪れた際には、車両の数も少なく快適に止めることができました。日曜日の夕方くらいの時間帯でしたが、下の砂川公園で遊んでから向かいました。
散策コース
城壁に沿って整備された全長2.8kmのウォーキングコースがあり、ゆっくり見て回れます。忙しい方は西門で景色を見るだけでも。時間は駐車場からスタートして2時間くらいかかります。鬼城山ビジターセンター(無料)で映像や展示品を見ておくと、城の構造・復元された建物やその様子がわかって実際に見る面白さが増します。ビジターセンターから山頂へは徒歩約600メートル、高低差はあまりありません。夏はペットボトルか水筒の用意を忘れずに。
訪問時の注意点
車での来城は、途中の道が大変狭いので十分注意してください。雨天は足元が滑るので注意です。ハイキング感覚ですがスニーカーは滑って危ないので、登山靴の方がよいかもしれません。山ですので「マムシ」「スズメバチ」にも十分気を付けてください。
西門
鬼ノ城の西門は間口が3間(12.3m)もある巨大な城門です。日本最大の古代山城・大野城の大宰府口城門(間口8.85m)をしのぐ、壮大堅固な城門です(平成19年3月 総社市教育委員会)。角楼跡の展望スペースからの眺望はベストで、山の景色と街並みが見渡せます。時間がない方は角楼跡までの散策がおすすめです。
北門・南門・東門
北門は鬼ノ城の背面(北側)に位置する裏門で、規模は間口1間(4m)、奥行3間(9.6m)。南門は間口3間(12.3m)、奥行2間(8.2m)の規模を持つ大型の城門で、構造は西門とほぼ同じです。東門跡は平成六年度に鬼ノ城で最初に発掘調査された城門跡で、その後の城門の調査に多くの手がかりを与えました(総社市教育委員会)。
自然観察・見学のルール
かけがえのない自然・文化財を残していくために、次のことを守りましょう。植物や動物をとったり傷めたりしない。道以外には踏み入らない。ゴミは自分で持ち帰る。たき火、タバコの投げ捨てをしない。文化財を傷つけない(総社市役所HPより)。






















アクセス
所在地:〒719-1101 岡山県総社市奥坂(Tel. 0866-99-8566/総社市鬼城山ビジターセンター)
営業時間:8:30〜17:00(総社市鬼城山ビジターセンター)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
交通アクセス:岡山自動車道 岡山総社ICから鬼ノ城ビジターセンターまで約20分、下車西門まで徒歩約15分
※砂川公園から鬼城山ビジターセンターの駐車場までの約3kmは道幅が狭いので注意(車幅2.1m、全長7m以内の小型バスのみ通行可能)
駐車場:普通車30台、バスは小型バスまで乗り入れ可(大型バスは麓の砂川公園まで/駐車場13台)
※アクセス・駐車場・ビジターセンターの情報などは変わることがあります。おでかけ前に、公式情報での最新のご確認をおすすめします。



