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五重塔・史跡総社市

備中国分寺 ― 花畑にすっと立つ、岡山を代表する五重塔

れんげ、菜の花、コスモス。季節の花畑の向こうにそびえる五重塔は、岡山を紹介する写真で幾度となく目にする、あの風景です。

備中国分寺 ― 花畑にすっと立つ、岡山を代表する五重塔

聖武天皇の発願によって諸国に建立された国分寺のひとつ、備中国分寺。総社市の史跡の中でも特に人気が高く、幼稚園・小学生の遠足先としても訪れる人気の史跡です。周辺を含めて景観の保護が行われており、昔ながらの田園・山林風景があり近代的な建造物はありません。春には菜の花・蓮華が田畑を埋め尽くし、近隣の桃畑では桃の花が咲きます。夏には向日葵、秋にはコスモスと四季折々の花々が国分寺を彩り、春には境内に桜も咲きます。

当初は三重塔で計画されていたのを五重塔に変更したとされ、境内は南北朝時代に焼失したと伝えられていますが、南門や中門など数多く残る礎石から創建当時の壮大さを偲ぶことができます。現在の建物は江戸時代中期以降に再建され、高さは34.32メートル。三層まではけやき材、四・五層は松材が主体で、天井は格子状で天井板には花や草木の彩色画が一枚一枚描かれています。県内唯一の五重塔で、国の重要文化財に指定されています。

花畑と五重塔の写真花畑と五重塔の写真
季節の花畑越しにそびえる、備中国分寺の五重塔(写真を差し替え)。
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五重塔から約500m西には、聖武天皇の勅願によって741年(天平13年)に国分寺と共に建立された「備中国分尼寺跡」があります。仏の力で外敵や災害、疫病などの災いから国を守ることを目的として全国に建てられた尼寺官寺のひとつで、寺域は東西約108m、南北約216mの長方形。南門、中門、金堂、講堂が一直線上に配された伽藍配置で、奈良の法隆寺などに匹敵する規模であったと言われています。建物は南北朝時代の戦火で焼失しましたが、創建時の金堂の礎石をはじめ南門・中門・講堂・築地土塀などの遺構が現在も比較的良好な状態で保存されています。

国分寺周辺は「吉備路風土記の丘」と呼ばれ、造山古墳・千足装飾古墳・こうもり塚古墳・作山古墳・宮山墳墓群・寺山古墳・角力取山古墳など、吉備地方の文化財が集積する自然公園(面積8.9平方キロメートル)になっています。国分寺の駐車場を起点に、こうもり塚古墳・国分寺尼寺跡・総社吉備路文化館などを2時間ほどでめぐる散策コースがおすすめで、ゴールデンウィークには「吉備路れんげまつり」(五重塔をバックに和太鼓や神楽などの郷土芸能を披露)も開催されます。備中国分寺から吉備津神社鬼ノ城、宝福寺などを含む一帯を「吉備路」と呼びます。

県内唯一の五重塔、備中国分寺。周辺は吉備路風土記の丘と呼ばれ、多くの古代史跡が点在しています。

見どころ

季節の花畑と五重塔の競演

春のれんげ・菜の花、秋のコスモスなど、季節ごとの花畑と五重塔が織りなす景色。岡山を代表するフォトスポットとして知られています。れんげは4月下旬〜5月上旬(毎年4月29日に「れんげまつり」)、ヒマワリは7月上旬〜中旬、コスモスは10月上旬〜が見頃です。

備中国分尼寺跡

国分寺と同時期に建立された尼寺の跡。赤松林の中に礎石や築地土塀の跡が残り、当時の壮大な規模を偲ぶことができます。

吉備路風土記の丘の史跡めぐり

造山古墳・作山古墳など、周辺には古代吉備の史跡が点在。「日本の道100選」に選ばれた吉備路サイクリングロードで、のんびり巡るのもおすすめです。

吉備路風土記の丘 散策コース

備中国分寺の駐車場を起点に、周辺の史跡を歩いて(またはサイクリングで)めぐるコースです。1〜2時間あれば主要な史跡をひととおり見て回れます。

備中国分尼寺跡

備中国分尼寺跡の写真備中国分尼寺跡の写真
創建時の金堂の礎石などが今も残る国分尼寺跡。

国分寺と同じく聖武天皇の勅願により741年(天平13年)に建立された尼寺の跡。寺域は東西約108m、南北約216mの長方形で、南門・中門・金堂・講堂が一直線に並ぶ伽藍配置は、奈良の法隆寺に匹敵する規模だったと伝わります。建物は南北朝時代の戦火で焼失しましたが、金堂の礎石や南門・中門・築地土塀などの遺構が良好な状態で残されています。

こうもり塚古墳

こうもり塚古墳の写真こうもり塚古墳の写真
巨石を組んだ横穴式石室の入り口。中を歩いて見学できます。

吉備地方の大首長の墓と考えられる、全長約100mの前方後円墳。後円部の横穴式石室は全長約19.4m、玄室は長さ7.7m・幅3.6m・高さ3.6mという巨大なもので、岡山県下三大巨石墳のひとつに数えられ、全国の横穴式石室でも第4位の規模を誇ります。1968年(昭和43年)に国の史跡に指定されました。

作山古墳

作山古墳の写真作山古墳の写真
全長286mの前方後円墳。全国第10位の規模を誇ります。

5世紀半ばに築造された全長286メートルの前方後円墳で、全国第10位・岡山県下第2位の規模。吉備王国の豪族の墓とされ、1921年(大正10年)に国の史跡に指定されました。独立した丘陵を加工した三段築成で、各段には5千本以上の円筒埴輪が立ち並んでいたと推測されています。

総社吉備路文化館

総社吉備路文化館の写真総社吉備路文化館の写真
コンクリート壁を覆うツタが目印の資料館。

2014年(平成26年)4月に開館した、収蔵機能と展示室を備えた文化施設。かな書家で文化勲章受章者・高木聖鶴氏の書をはじめ、総社ゆかりの作家の作品や「雪舟の里総社墨彩画公募展」の上位入賞作品などを収蔵しています。外壁に大きく広がるツタが館のシンボルです。

備中国総社宮

備中国総社宮の写真備中国総社宮の写真
「総社」の地名の由来になったと伝わる社。

「総社」という地名の由来になったとされる神社。かつて備中国内の神社を巡拝するのが大変だったため、多くの神々をまとめて祀ったのが始まりと伝わります。国分寺エリアからは少し離れますが、JR東総社駅から徒歩約5分とアクセスしやすく、あわせて訪れる方も多いスポットです。

吉備路もてなしの館

吉備路もてなしの館の写真吉備路もてなしの館の写真
国分寺・五重塔を正面に眺めながら休憩できます。

備中国分寺・五重塔を正面に眺めながら休憩や食事ができる施設。大型駐車場(普通車210台・バス6台)を備え、観光バスでの立ち寄りにも便利。散策の合間のひと休みや、サイクリングの拠点としてもおすすめです。

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アクセス

備中国分寺:〒719-1126 岡山県総社市上林1046(Tel. 0866-94-3155/国分寺観光案内所)

料金:無料(境内見学自由)、観光案内所営業時間 10:00〜16:00
交通:JR伯備線総社駅から車約15分、岡山自動車道岡山総社ICから車約10分、山陽自動車道倉敷ICから車約10分
駐車場:普通車200台、バス15台(南側・北側に無料駐車場あり)

吉備路もてなしの館:〒719-1161 岡山県総社市宿418(Tel. 0866-94-1048)。国分寺・五重塔を正面に眺めながら休憩・食事ができます。営業時間10:00〜17:00、定休日12月28日〜1月3日、駐車場は普通車210台・バス6台。

備中国総社宮:〒719-1126 岡山県総社市総社2-18-1(Tel. 0866-93-4302)。総社の地名の由来となったといわれる社で、JR東総社駅から徒歩約5分です。

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※花の開花状況や見頃は年によって変わります。おでかけ前に、公式情報での最新のご確認をおすすめします。