Timeline ・ 災害年表

石碑でたどる岡山の災害年表

岡山県内の自然災害伝承碑43基。そこに刻まれた出来事を古い順にならべると、170年ほどのあいだに、この土地が何度も水と向き合ってきたことが見えてきます。

Overview ・ 一目で

石碑から読める、岡山の災害

国土地理院の「自然災害伝承碑」に登録された岡山県内の43基を、刻まれた災害の年でならべ直しました(データは 2026年8月27日版)。

水の記憶がほとんど

43基のうち39基が「洪水」を伝えています(ほかに土砂災害4・高潮1・地震1。1基に複数の種類が付くこともあります)。三つの大きな川と、干拓でひろげた低地をかかえる岡山らしい記録です。

いちばん多いのは室戸台風

1934年(昭和9年)の室戸台風を伝える碑は13基。岡山市 9基・高梁市・真庭市 2基・美咲町に建ち、岡山市の中心部には浸水の高さを示す「洪水浸水線」が並んでいます。

真備では、くり返し

倉敷市真備町には9基があり、刻まれた年は 1880・1893・1976・2018年。同じ土地が、百年以上のあいだに何度も水につかった記録です。

明治と昭和に集中

刻まれた災害の年でわけると、江戸1・明治11・大正1・昭和20・平成10基。明治の大洪水は、高梁・新見・総社・鏡野・倉敷に記録が残ります。

年出来事碑の数(基)1850ため池の決壊11880洪水21884高潮11886明治19年の洪水41892–93明治の大洪水(明治…41918洪水11934室戸台風131938土砂災害11945ため池(極楽寺池)…11946昭和南海地震11961–63豪雨による洪水219727月豪雨/ため池の…21976台風17号による浸…11998台風10号22018平成30年7月豪雨…8
出来事ごとの碑の数。棒を押すと、その年へ移ります。1基(美咲町の記念碑)は二つの出来事を記しているので、両方に数えています。
Timeline ・ 年表

年表 ― 石碑が伝える出来事

古い順です。それぞれの碑の「地図 →」から、国土地理院の地図で位置と伝承の内容を確かめられます。市町村ごとの一覧は 自然災害伝承碑 一覧 へ。

  1. 1850
    ため池の決壊洪水その他1基
    真庭市
    • 余河内の流れ地蔵尊(真庭市栗原字余河内)地図 →
  2. 1880
    洪水洪水2基
    倉敷市 2基
    • 高梁川改修記念碑(倉敷市酒津)地図 →
    • 溺死群霊之墓(倉敷市真備町有井1455)地図 →
  3. 1884
    高潮高潮1基
    倉敷市
  4. 1886
    明治19年の洪水洪水4基
    岡山市・高梁市・新見市 2基
    • 修堤碑(岡山市北区撫川)地図 →
    • 高梁洪水之記(高梁市内山下)地図 →
    • 明治19年洪水の水位碑(新見市草間)地図 →
    • 溺死諸群霊塔(新見市新見)地図 →
  5. 1892–93
    明治の大洪水(明治26年ほか)洪水4基
    倉敷市 2基・総社市・鏡野町
    • 明治26年大洪水供養塔(倉敷市真備町川辺)地図 →
    • 用水工事竣功記念碑(倉敷市酒津)地図 →
    • 水災溺死者之墓(総社市井尻野字湛井)地図 →
    • 洪水紀念碑(苫田郡鏡野町宗枝)地図 →
  6. 1918
    洪水洪水1基
    美作市
  7. 1934
    室戸台風洪水土砂災害13基
    岡山市 9基・高梁市・真庭市 2基・美咲町
    • 昭和九年九月二十一日洪水浸水線(岡山市弓之町14-23)地図 →
    • 昭和九年九月二十一日洪水浸水線(岡山市北区丸の内一丁目15-20)地図 →
    • 昭和九年九月二十一日洪水浸水線(岡山市中区徳吉町一丁目1-21)地図 →
    • 昭和九年九月二十一日洪水浸水線(岡山市北区後楽園)地図 →
    • 昭和九年九月二十一日洪水浸水線(岡山市北区丸の内2丁目)地図 →
    • 昭和9年9月21日 洪水浸水線(岡山市北区表町2丁目1-1)地図 →
    • 昭和九年九月二十一日洪水浸水線(岡山市北区中山下1丁目8-45)地図 →
    • 水害記念塔(岡山市北区建部町宮地)地図 →
    • 室戸台風伝承碑(岡山市北区丸の内二丁目)地図 →
    • 水害復興記念(高梁市中間町)地図 →
    • 記念碑(真庭市惣)地図 →
    • 風水禍記念(真庭市豊栄1553-5)地図 →
    • 記念碑(久米郡美咲町飯岡)地図 →
  8. 1938
    土砂災害土砂災害1基
    赤磐市
  9. 1945
    ため池(極楽寺池)の決壊洪水その他1基
    鏡野町
    • 慰霊碑(苫田郡鏡野町上森原750-2)地図 →
  10. 1946
    昭和南海地震地震1基
    岡山市
    • 沖新田干拓三百年記念碑(岡山市東区升田)地図 →
  11. 1961–63
    豪雨による洪水洪水2基
    奈義町・美咲町
    • 昭和三十八年豪雨災害復興紀念碑(勝田郡奈義町関本)地図 →
    • 記念碑(久米郡美咲町飯岡)地図 →
  12. 1972
    7月豪雨/ため池の決壊洪水その他2基
    倉敷市・赤磐市
    • 番東池決壊之碑(倉敷市児島唐琴町)地図 →
    • 竣功記念碑(赤磐市河原屋)地図 →
  13. 1976
    台風17号による浸水洪水1基
    倉敷市
    • 台風17号による浸水(倉敷市真備町川辺)地図 →
  14. 1998
    台風10号洪水土砂災害2基
    津山市・美咲町
    • 平成10年災害復旧の歩み(津山市平福)地図 →
    • 嗚呼 母子3人此の地に逝く 合掌(久米郡美咲町栃原)地図 →
  15. 2018
    平成30年7月豪雨(西日本豪雨)洪水その他8基
    岡山市・倉敷市 6基・総社市
    • 平成三十年七月七日西日本豪雨災害(岡山市東区東平島)地図 →
    • 平成30年7月豪雨災害の碑(倉敷市真備町箭田)地図 →
    • 平成30年7月 豪雨災害の碑(倉敷市真備町川辺)地図 →
    • 平成30年7月豪雨災害の記録(倉敷市真備町箭田)地図 →
    • 平成30年7月豪雨災害の記録(倉敷市真備町川辺)地図 →
    • 平成30年7月豪雨災害の碑(倉敷市真備町有井1455)地図 →
    • 小田川合流点付替え事業竣工記念碑(倉敷市真備町川辺)地図 →
    • 平成30年7月 西日本豪雨災害碑(総社市下原)地図 →

※ 年・災害名・所在地は国土地理院「自然災害伝承碑」のデータのとおりです。碑のまわりは私有地や交通量の多い道のこともあります。見に行かれる際は現地の表示に従ってください。

FAQ

岡山の災害年表 よくある質問

Q. 岡山県にある自然災害伝承碑はいくつ?
A. 国土地理院のデータ(2026年8月27日版)では、岡山県内に43基が登録されています。
Q. いちばん古い災害を伝える碑は?
A. 真庭市の「余河内の流れ地蔵尊」で、1850年(嘉永3年)のため池の決壊を伝えています。
Q. いちばん多くの碑が伝える災害は?
A. 1934年(昭和9年)の室戸台風で、13基です。岡山市の中心部には、浸水の高さを示す「洪水浸水線」が残っています。
Q. 平成30年7月豪雨(西日本豪雨)の碑はどこにある?
A. 岡山市・倉敷市 6基・総社市 にあります(あわせて8基)。
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文責:おかラボ編集部(岡山在住・家族で県内各地を歩いて記録しています) このサイトについて →