岡山市北区にある造山古墳は、全長約350mにおよぶ、全国でも第4位の規模を誇る前方後円墳です。5世紀頃に築かれたとされ、当時この地域に強大な勢力を持っていた「吉備」の首長の墓と考えられています。仁徳天皇陵をはじめ、上位の巨大古墳の多くが宮内庁の管理下にあり立ち入りが制限されている中、造山古墳は数少ない例外として、実際に墳丘の上を歩いて見学できる貴重な史跡です。
頂上まで登ると、古代にこれほどの規模の土木事業を成し遂げた吉備の勢力の大きさを実感できます。周辺には作山古墳など、吉備路一帯に点在する古代の史跡群もあり、備中国分寺とあわせて古代吉備の歴史を辿るコースを組むこともできます。
古墳の墳丘の写真岡山県古墳大きさランキングでは、1位が造山古墳(岡山市北区新庄下、墳丘長350メートル)、2位が作山古墳(総社市三須、墳丘長282メートル)、3位が両宮山古墳(赤磐市穂崎、墳丘長206メートル)と続きます。日本全体でも造山古墳は第4位の規模です。すぐ近くの作山古墳は、サンロード吉備路(国民宿舎)から西側を見ると整備された山として見え、ふもとまで車で行けるので子ども連れでも気軽に訪れられます(無料駐車場約30台)。独立した小さい丘陵を加工した三段築成の前方後円墳で、天皇の墓とされていないため中に立ち入ることのできる最大の古墳です。
吉備路風土記の丘には「こうもり塚古墳」もあります。吉備の大首長の墓と考えられる全長約100mの前方後円墳で、後円部にある横穴式石室は全長約19.4mと巨大なもの。岡山県下三大巨石墳のひとつに数えられ、石室内部(石棺)を直接観察できる珍しい古墳です。国分寺の駐車場から歩いて、こうもり塚古墳・国分寺尼寺跡・総社吉備路文化館などを2時間ほどでめぐる散策コースが人気で、春先はレンゲや菜の花も楽しめるハイキングコースになっています。
見どころ
全国第4位、全長350mの巨大墳丘
宮内庁管理でない数少ない大型古墳として、実際に墳丘を歩いて見学できる貴重な史跡。そのスケールを体感できます。
作山古墳(全国第10位)
全長282メートル、5世紀半ばに築造された前方後円墳。密接した5千本以上の円筒埴輪が立ち並んでいたと推測されています。冬場は下草が刈られ古墳の形がよくわかります。
こうもり塚古墳と吉備路散策
全長約100mの前方後円墳で、巨大な横穴式石室が見学できます。備中国分寺・作山古墳・こうもり塚古墳とあわせて、吉備路一帯を巡る古代史散策が楽しめます。






















アクセス
造山古墳:〒701-1344 岡山県岡山市北区新庄下(駐車場あり)
作山古墳:〒719-1124 岡山県総社市三須(Tel. 0866-92-8277/総社市役所商工観光課)。JR総社駅から車10分、または中鉄総社バス総社・山手循環線で12分、三軒屋下車徒歩10分。見学自由・無料、駐車場30台。
こうもり塚古墳:岡山県総社市上林(Tel. 0866-92-8277)。JR伯備線総社駅から車約15分、岡山自動車道岡山総社ICから車約10分。駐車場:普通車200台、バス15台(徒歩約5分)。
※ビジターセンターの開館時間などは変わることがあります。おでかけ前に、公式情報での最新のご確認をおすすめします。


